EA-BANK モーニングレポート
マイクロソフトの業績悪化が重しとなり、米株上値重い(10.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは朝方、買いの流れが継続して上値を拡大して300ドル超の上昇となりましたが、マイクロソフトなどの決算が不調となり、売り圧力が強まる展開となり、一時マイナス圏に沈む場面もありましたが、米国の金融政策の先行きに対する思惑もあり、ダウは2ドル高の31839ドルでの引けています。NASDAQなどはマイナス圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが続落。米国の利上げペース減速に対する思惑から債券に対する買い戻しの動きが強まり、10年債利回りは一時4%割れの水準まで下落しました。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、30年債利回りは10bpを超す下げとなっています。米10年債利回りは4.00%台後半、30年債利回りは4.14%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックス軟調、クロス円は底堅い
為替相場では、ドルインデックスが大幅続落。米国債利回りが大幅続落となる中で、ドルに対する売り圧力が継続されています。ドルインデックスは110を割り込んでの推移となっており、下値を拡大しています。ユーロ/ドルはパリティを回復しており更に上値を拡大、ポンド/ドルも1.16ドルを回復しての推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.00ドル台後半、ポンド/ドルは1.16ドル台前半で推移しています。
円はまちまちとなっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が146円台前半から半ばまで押し込まれている一方、クロス円は底堅い動きとなっています。ユーロ/円は147円台半ばでの推移、ポンド/円は170円台を回復する動きとなっており、オセアニア通貨も買い優勢の流れが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直す動きとなっていますが、上値が重くほぼ横ばいでの推移となっています。目先は方向感の見えにくい展開ですが、形としては再度バンドの下限まで下落する可能性が高そうです。バンドの中心線が迫ってきていますが、そこで抑えられる可能性が高そうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落する格好となっています。下限の下落の勢いは落ちていますが、トレンドそのものは下向きです。戻り売り優勢の形であり、バンドの下限まで下落する可能性は高いといえます。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限では支えられやすい展開だといえます。