EA-BANK モーニングレポート
ダウ3日続伸、1か月半ぶりの高値に(10.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が3日続伸しての引けとなりました。米国の経済指標が市場予想に届かなかったことを受けてFEDが利上げのペースを減速するのではないかといった思惑が強まり、リスク志向の動きが強まりました。また、米企業決算もそこまで悪い数字となっているわけではないことも好感される要因となっています。ダウは337ドル高の31936ドルでの引けとなり、約1か月半ぶりの高値となって引けました。
米国債市場では、利回りが低下。特に長期債利回りが下げ幅を拡大しており、10年債や30年債利回りは10bpを大きく上回る下げとなっています。FEDの利上げのペースが減速するとの見方が意識される中で債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。現状米10年債利回りは4.08%台前半、30年債利回りは4.23%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは大幅下落
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落となって推移しています。米利上げペースの減速観測などが意識される中で米国債利回りが大幅低下となっており、ドルもそれにつれる形で下落する展開となっています。ドルインデックスは111を割り込む動きとなっており、主要通貨に対して売られやすい地合いとなっています。ユーロ/ドルは0.99ドル台中盤、ポンド/ドルは1.14ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちとなっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が148円割れの水準まで下落する一方、クロス円はリスク志向の動きなどを眺めて堅調地合いとなっており、上値を拡大する展開となっています。ドル/円は147円台後半、ユーロ/円は147円台半ば、ポンド/円は169円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドブレイクからバンドウォークする展開となって下値を拡大しましたが、売り一巡後は持ち直し基調となっています。ただ、上値は重く中心線まで戻せずに横ばいでの動きとなっています。様子見ムードが強まる状況で、レンジ圏での動きが意識されています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇する展開となっており、バンド幅が縮小傾向です。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況となっています。ただ、まだ縮小の余地がありそうで、大きな動きにはなりにくいでしょう。目先はバンドの中心線が意識されている状況ですが、ここで抑えられるか、ブレイクしてバンドの上限を目指すのかで流れが変わってきそうです。状況としてはバンドの中心線で抑えらえれて再度バンドの下限を目指す動きとなる可能性があります。