EA-BANK モーニングレポート
英スナク元財務相が首相就任で、株式市場好調(10.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。トラス英首相の後任にスナク元財務相が就任することが固まると、財政運営の安定に対する期待感が高まり、リスク志向の動きが強まりました。欧州株の上昇を受けて米株も買い意欲が強まり、ダウは一時500ドル超の上昇となりました。買い一巡後は若干上げ幅を縮小しましたが、417ドル高の31499ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米株の上昇などを背景に、債券に対する売りの流れが意識される展開となっています。ただ、FOMCを来週に控えていることもあり、神経質な展開となっています。米10年債利回りは4.24%台半ばから後半、30年債利回りは4.38%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル/円は、150円を節目に様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りは上昇しているものの、FOMCを控えて様子見ムードが強まりやすい状況となっており、112を挟んで小動きとなっています。ユーロ/ドルは0.98ドル台後半、ポンド/ドルは1.12ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。先週末の急激な円高に対する調整の動きが意識され売られやすい展開となっています。ただ、介入に対する警戒感が強まる中でNY時間帯は方向感の見えにくい展開となっており、ドル/円は149円を挟んでの動きが展開されています。また、ユーロ/円は147円台を回復する動きとなり、ポンド/円は168円台を回復する動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し基調となり、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが継続しています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇する展開となっており、バンド幅が縮小傾向となっています。バンド幅はかなり狭くなってきており、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きなものとなる可能性が高まっていますが、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。