EA-BANK モーニングレポート
ダウは4日続落、30000ドルが重しに(10.10 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。売られ過ぎ感が意識されて朝方はダウが189ドル高となりましたが、米国の金融引き締めに対する警戒感からリスク回避的な動きが意識されて上値を抑えられ、一時286ドル安となる場面もありました。その後は買い戻しの動きに支えられて前営業日終値を意識しての動きとなりましたが、売りの勢いは強く、結局93ドル安の29202ドルでの引けとなりました。
米国債市場はコロンブスデーのため、休場となっています。
為替相場 – 引き続きドル堅調、クロス円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国の金融引き締めに対する思惑からドルに対する買いの流れが根強く意識されており、ドルインデックスは113を突破する動きとなっています。ユーロ/ドルは0.97ドルを挟んでの動きとなっており、ポンド/ドルは1.10ドル台半ばまで下落する展開となっています。オセアニア通貨も上値を抑えられる展開となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円が145円台後半まで上昇し、年初来高値を目指す展開となっています。介入に対する警戒感が強まる状況ですが、日米金利差の拡大が意識される格好で上値を拡大しています。一方、クロス円はやや上値の重さが意識される状況となりました。大きな動きにはなっていませんが、株安を受けて円に対する買い戻しの動きが強まる流れとなっています。現状ユーロ/円は141円台半ば、ポンド/円は161円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – やや上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、目先はじり安となって中心線を意識しての動き。中心線で支えられるかどうかに注目です。中心線で支えられた場合、バンドの上限まで持ち直す可能性も高い状況です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が上昇しての動きとなっています。バンド幅が縮小傾向で、市場にはエネルギーが蓄積されてきていますが、まだ縮小の余地があるためバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところです。レンジ圏での動きがしばらく継続する可能性が高い局面となっています。