EA-BANK モーニングレポート
ツイッター株の急騰等を背景に、ダウが30000ドルを回復(10.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続伸となって引けました。豪中銀の利上げが市場予想に届かなかったことで、各国地域の中銀が金融市場の不安定化リスクに配慮して利上げのペースを落とすのではないかといった思惑が意識され、リスク回避的な動きが巻き戻される展開となりました。イーロン・マスク氏がツイッターに買収再提案したことでツイッター株が急騰しています。ダウは引けにかけて上げ幅を拡大して日中高値圏である825ドル高の30316ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。朝方は金融引き締めのペースが緩むのではないかといった期待感などから債券に対する買い戻しの動きが意識され、利回りは大幅に低下しましたが、米株の大幅上昇を眺めて債券売りの流れが強まり、30年債利回りなどはプラス圏に浮上しています。米10年債利回りは3.63%台前半、30年債利回りは3.69%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは大幅下落、クロス円急騰
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落となって推移しています。米短期債利回りの上値が抑えられたことやユーロ圏の卸売物価指数が過去最高を記録したことなどを受けたユーロ買いの流れを眺めてドル売り圧力が強まる展開となりました。ドルインデックスは110台前半まで押し込まれる展開となり、ユーロ/ドルはパリティを意識しての動きとなっています。また、ポンド/ドルは1.14ドル台後半まで上昇しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの下落を背景にドル/円が一時144円台を割り込む動きとなる一方、リスク回避的な動きが巻き戻され円売り圧力が強まり、ユーロ/円、ポンド/円は2円近い上昇となるなど上値を拡大しています。ドル/円も上値は重いながらも144円台は回復しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直しています。このままバンドの中心線まで上昇することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落しています。トレンドそのものが下向きであり、一時的に押し目買いに支えられても上値は抑えられやすい状況となっています。バンドの中心線が戻りの目安となりそうですが、戻り売り優勢でバンドの下限を再度目指す流れとなる可能性が高いといえます。