EA-BANK モーニングレポート
フォード株急落で、ダウの下落が加速(9.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅反落となって引けました。FOMCを控えて大幅利上げに対する警戒感が強まり、リスク回避的な動きが意識される状況となっています。さらに供給コスト増大を受けた経営圧迫に対する警戒感が高まったことによるフォード株の急落などがダウを押し下げる展開となりました。ダウは一時550ドル安水準となり、終値でも313ドル安の30706ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。米株は大幅下落となっていますが、FOMCでの大幅利上げに対する警戒感が根強く、債券に対する売り圧力がくすぶる状況となっています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大したため、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが若干縮小する展開となりました。米10年債利回りは3.56%台前半、30年債利回りは3.57%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – リスク回避的な動きが強まり、ドル、円共に堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての推移となっています。110を突破しての動きであり、上値を拡大しています。米国の大幅利上げに対する思惑などから米国債利回りが大きく上昇しており、ドル買いの流れを支えました。ユーロに対する調整の動きが意識されたことで、ユーロ/ドルはパリティを再度割り込む流れとなっています。ポンド/ドルも1.14ドルを割り込んでの推移であり、全体的にドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が堅調地合いとなる一方、クロス円はリスク回避的な動きが意識されたことで円に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。FOMCを控えていることもあり、全体的には様子見ムードが強まり、大きな動きにはなりませんでした。ドル/円は143円台半ばから後半、ユーロ/円は143円台前半から半ば、ポンド/円は163円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの動きが意識され中心線を下抜けて下限を目指す動きとなりました。しかし、下限には届かずに持ち直しており、目先は中心線を挟んでの動きとなっています。底堅い動きから中心線を抜ける動きとなっており、このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいといった動きとなっています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。動き出したら大きくなる可能性もあるだけに注意が必要です。特に目先は上昇基調となっていることから、バンドの上限をブレイクして上値を拡大といった動きになるかどうかに注目です。