EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、米株一進一退(9.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が持ち直しての引けとなりました。今週開催される米FOMCの結果待ちといった状況となっていますが、そこに向けて買い戻しの動きが意識される展開となりました。朝方は乱高下し、その後前営業日終値を挟んでの動きとなりましたが、引けにかけて上値を伸ばす展開となり、ダウは日中高値圏である197ドル高の310198ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。米株の上昇やFOMCでの大幅利上げに対する思惑などから債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。長期債利回りはやや上値を抑えられ、30年債利回りはマイナス圏での推移が継続しましたが、目先はプラス圏に浮上する展開となっています。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開であり、警戒感が強まる状況となっています。米10年債利回りは3.49%台前半、30年債利回りは3.51%台中盤でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 全体的に様子見ムード継続
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは上昇しているものの、ECBの金融引き締めに対する思惑などからユーロを中心にドル売りの流れが意識される展開となっています。ただ、FOMCを控えていることで目先は大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。ユーロ/ドルは1.00ドル台前半、ポンド/ドルは1.14ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅に下落する展開となっています。ドル/円が143円台を回復する動きとなるなど、日米金利差の拡大に対する思惑や米株の上昇などを眺めて円売りの流れが強まりました。クロス円も底堅い動きが展開されましたが、全体的には様子見ムードが意識され、大きな動きにはなっていません。ドル/円は143円台前半、ユーロ/円は143円台半ばでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、やや上値の重い展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが意識されています。特に目先は-1σ前後を意識した動きであり、ここからバンドの中心線まで押し戻すか、下限まで下落するかで流れが変わってくるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が小幅に下落する展開となっています。下落の勢いは弱いものの、やや上値の重さが意識されやすい状況となっています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性があるだけに、方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。