EA-BANK モーニングレポート
FOMCでの大幅利上げ観測から、米国債利回り上昇(9.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が軟調地合いでの引けとなりました。ポジション調整の動きから買い戻される場面もありましたが、米国の金融引き締め加速に対する警戒感からリスク回避的な動きが意識されやすい状況となっており、売り圧力が強まる展開となっています。特に米国債利回りの上昇などを眺めてハイテク銘柄に対する売りが強まる展開となっています。ダウは173ドル安の30961ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。9月FOMCでの大幅利上げに対する思惑から債券に対する売りの流れが強まる状況となっています。ただ、米株の軟調地合いを眺めて債券に対する買い戻しの動きも意識され、長期債利回りを中心に上げ幅を縮小する展開となりました。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開となっており、リセッションに対する警戒感が強まる状況となっています。米10年債利回りは3.44%台後半、30年債利回りは3.46%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 為替介入の行方を睨み、対円は様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲がくすぶっています。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されており、上値は重い展開となっています。ポンド/ドルや豪ドル/ドルは下落していますが、ECBの金融引き締めに対する思惑から、ユーロ/ドルは堅調地合いとなって推移しています。現状、ユーロ/ドルはパリティを挟んでの動き、ポンド/ドルは1.14ドル台半ばでの推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドル/円やユーロ/円が底堅い動きとなる一方、ポンド/円などが上値を抑えられる展開となっています。介入に対する警戒感から円に対する買い戻しの動きが見られる一方、日米金利差の拡大に対する思惑から、ドル/円がしっかりとした動きとなり、クロス円も下値を支えられる展開となっています。ドル/円は143円台半ば、ユーロ/円は143円台半ばでの推移となっています。全体的には方向感の見えにくい流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されており、方向感の見えにくい展開となっています。狭いレンジでの動きであり、様子見ムードが強まる状況となっています。まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。バンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性もあるため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての小動きであるため、様子見ムードが続く可能性が高いといえます。