EA-BANK モーニングレポート
米経済の先行き見通しが重し、米株続落(8.31 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。買い戻しの動きが意識される場面もありましたが、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は依然として根強く、リスク回避的な動きが継続する展開となりました。米ADP雇用者数が予想を大幅に下回る結果となり、米経済の先行き懸念を高めたことも上値が抑えらる要因となりました。ハイテク銘柄も売り優勢となり、NASDAQも下落しての引けとなっています。ダウは280ドル安の31510ドルで引けています。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売りの流れが意識され、長期債利回りを中心に売りの流れが強まる展開となりました。米10年債利回りは3.19%台、30年債利回りは3.29%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル/円、139円のブレイクを再度トライ
為替相場では、ドルインデックスがやや上値の重い展開となっています。米国債利回りの上昇などをを背景に下値は支えられる展開となりましたが、ここまでのドルの上昇に対する調整の動きが意識され上値を抑えられました。ただ、NY時間帯は様子見ムードが強まり狭いレンジでの動きとなりました。ユーロ/ドルは1.00ドル台中盤、ポンド/ドルは1.16ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はドル/円が139円台を回復するなど底堅い動きが展開されています。東京時間では円に対する買い戻しの動きも見られましたが、米国債利回りの上昇などを背景に円売りの流れが強まり、引けにかけてドル/円は上値を拡大しました。ユーロ/円などもしっかりとした動きとなって139円台後半での推移となっています。オセアニア通貨はやや上値の重い展開となりましたが、対円ではほぼ変わらずでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから上昇基調を強め、バンドの上限をブレイクする動きが展開されています。ただ、目先は小幅に下落しており、このまま下落基調が維持されるかどうかに注目です。まだバンドの上限を意識しての動きであり、再度上昇してバンドウォークとなる可能性も残っています。
現状、バンドの上限が上昇して下限が下落する展開となっています。バンド幅の拡大を伴いながらの動きで、バンドウォークが継続される可能性はありそうです。ただ、バンドの下限の下落の勢いが若干落ちており、ここからの方向感に注目といったところでしょう。バンドの下限が横ばいから上昇となれば、調整の動きが強まることになりそうです。