EA-BANK モーニングレポート
景気後退への懸念が高まり、米株続落(8.30 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。直近の大幅下落に対する調整の動きが意識される場面もありましたが、米国の金融政策に対する思惑からリスク回避的な動きが意識されており、買い一巡後は売り圧力が強まり、下値を拡大しての引けとなりました。ダウは308ドル安の31790ドルでの引けとなっています。NASDAQなども上値を抑えられ、約1か月ぶりの水準まで下落しました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。朝方は米国のリセッションに対する警戒感から債券に対する買いの流れが意識されました。しかし、その後米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで修正の動きが意識され、債券に対する売りの流れが強まりました。短期債利回りは米国の利上げに対する思惑から堅調地合いとなりましたが、長期債利回りがやや上値の重い展開となっています。米10年債利回りは3.10%台、30年債利回りは3.22%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 為替相場は全体的に様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスがほぼ変わらずでの推移となっています。米国債利回りがまちまちでの推移となる中でNY時間帯は方向感の見えにくい流れとなっており、様子見ムードから狭いレンジでの動きが展開されています。ユーロ/ドルはパリティを挟んでの動きですが、目先はしっかりとした動きで1.00ドル台前半での推移となっています。また、ポンド/ドルは上値の重い展開で1.16ドル台半ばでの推移となっています。全体的にNY時間は様子見ムードが強まりました。
ドル/円は底堅い動きとなり、一時139円を回復しています。しかし、買い一巡後は上値を抑えられて138円台後半での推移となっています。NY時間は大きな動きにはならず、方向感の見えにくい展開となりました。ユーロ/円も小幅に上昇する展開となっています。一方で、豪ドル/円などは上値の重い展開となっており、市場全体としては方向感の見えにくい流れとなっています。ジャクソンホール会合を通過し、ポジション調整などが意識される中で方向感を探る局面となっています。ドル/円は138円台後半、ユーロ/円は139円を挟んでの動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクする動きから調整の動きが意識されて下落する流れとなりました。しかし、バンドの中心線まで下落せずに持ち直し基調となっており、このままバンドの上限まで再度上昇することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形となっており、トレンドそのものが上向きです。このままバンドの上限まで上昇する可能性も高く、しっかりとした動きが展開されそうです。ただ、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークといった大きな動きにはなりにくい局面だといえます。