EA-BANK モーニングレポート
米利上げが再加速か、売り買い拮抗(8.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇しての引けとなりました。ダウは、朝方はポジション調整の流れを引き継ぎ130ドル安水準まで下落する展開となりました。しかし、底堅い展開に転じると持ち直しの動きが強まりプラス圏での引けとなりました。結局18ドル高の33999ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。インフレ懸念の後退を背景に債券に対する買いの流れを継続し、短期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となっています。しかし、ブラード・セントルイス連銀総裁らのインフレ警戒発言などが相次ぎ、引けにかけて債券に対する売りの流れも散見されました。米10年債利回りは2.88%台、30年債利回りは3.13%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米利上げに関するタカ派的発言で、ドル独歩高
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となって推移しています。当局関係者からのタカ派的な発言が相次いだことを背景に、9月の75bpの利上げに対する思惑が強まり、ドルに対する買いの流れが強まる展開となっています。ユーロやポンドに対する売りの流れも根強く、ドルの下値を支えています。ユーロ/ドルは1.01ドルを割り込む展開となっており、ポンド/ドルも1.12ドルを大きく割り込んでの推移となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスが大きく上昇する中、ドル/円は上値を拡大しての展開となりました。135円台後半まで上昇しており、円売り圧力が強まる流れとなっています。しかし、欧州経済の先行きに対する警戒感などからユーロ/円やポンド/円などは上値を抑えられての推移となちました。また、オセアニア通貨は底堅い動きが展開されました。ユーロ/円は137円台前半、ポンド/円は162円台前半での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。下値の堅さも意識されていることから横ばいでの推移となっています。調整の局面において下げ渋る展開であることから、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。仮に上昇基調が強まった場合は大陽線を作ることもあるため、注視しておきたいところです。
現状、バンドの下限が上昇に転じたことで上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きで、しっかりとした動きが展開されるでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところで、一時的には調整の動きが強まる可能性も十分にあります。