EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨で下支えも、利益確定の売りで反落(8.17 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。FOMC議事要旨の発表を控えて朝方からポジション調整の売り圧力が強まる展開となり、ダウは一時320ドル安水準まで下落しました。FOMC議事要旨ではどこかのタイミングで利上げを減速するのが適切などといった見解が示されており、ダウは買い戻しの動きが強まりプラス圏に浮上する場面もありました。ただ、引けにかけて再度下落して171ドル安の33980ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。FOMC議事要旨がタカ派的なものとなるのではないかといった思惑から債券売りの流れが強まりましたが、発表後は債券に対する買い戻しの動きも意識されました。米10年債利回りは2.89%台中盤、30年債利回りは3.15%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは小幅上昇
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。米国債利回りが大きく上昇する中、ドルに対する買い意欲が強まっています。ただ、FOMC議事要旨において、どこかの時点で利上げ減速が適切といった見解が示されたことでドルに対する買い意欲が後退する展開となっています。ユーロ/ドルは1.01ドル台後半、ポンド/ドルは1.20ドル台中盤での推移となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ダウは下落したものの、ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が大幅上昇となっており、ユーロ/円なども上値を拡大する展開となりました。しかし、オセアニア通貨に対する調整の動きが強まり。豪ドル/円などはマイナス圏での推移となっています。全体的には方向感の見えにくい流れとなりました。ドル/円は135円台を回復しての推移、ユーロ/円も137円台中盤まで上値を拡大しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を目指す動きから一気に下落してバンドの中心線を抜けて下落する展開となっています。ただ。バンドの下限には届かずに持ち直しています。バンドの-1σを意識しての動きであり、じり高基調となっています。目先は大きな動きにはなっておらず、上値の重さが意識される局面となっています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が下落といった動きになっています。バンド幅は比較的広い状況であり、様子見ムードが強まりやすい状況だといえます。バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動く可能性が高く、方向感の見えにくい流れが続きそうです。