EA-BANK モーニングレポート
米利上げ減速に対する期待根強く、ダウ続伸(8.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方は中国経済の不透明感の高まりなどを背景にリスク回避的な動きが強まり、ダウは170ドル安水準まで押し込まれる場面もありましたが、売り一巡後はインフレに対する警戒感が後退していることを背景に持ち直す動きとなっています。ダウは151ドル高の33912ドルでの引けとなっています。NASDAQなどもしっかりとした動きとなって引けています。
米国債市場では、全体的に低下する流れとなっています。一時米株の上昇を背景に30年債利回りがプラス圏に浮上する場面もありましたが、インフレに対する警戒感が後退していることなどを背景に米国の利上げ加速に対する懸念が和らぎ、債券に対する買い戻しの動きが展開されています、米10年債利回りは2.78%台、30年債利回りは3.10%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは大きく上昇
為替相場では、ドルインデックスが大きく上昇しての推移となっています。米国債利回りは低下しているものの、欧州債利回りの低下や、欧州経済の先行きに対する警戒感からユーロやポンドに対する売り圧力が強まったことなどを背景に、ドル買い圧力が強まりました。ドルインデックスは106を突破しての動きとなり、ユーロ/ドルは1.01ドル台中盤、ポンド/ドルは1.20ドル台中盤へとそれぞれ押し込まれました。
円は買われやすい地合いとなっています。米株は上昇しての引けとなりましたが、中国経済の先行き不透明感の高まりなどから円に対する買い戻しの動きが強まっています。ドル/円はドルの上昇などを受けて下げ渋っていますが、クロス円は全体的に下落する流れとなっています。ドル/円は133円台前半から中盤での推移、ユーロ/円は137円台中盤まで下落しての推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドウォークする展開から持ち直し基調となり、バンドの中心線をブレイクしてじり高基調が維持される展開となっています。ただ、目先上昇の勢いは弱く、バンドの+1σを意識しての動きとなっています。底堅い動きではあるものの、上値の重さも意識されており、方向感の見えにくい展開となっています。しばらくは様子見ムードからレンジ圏での動きが展開される可能性が高そうです。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいといった動きになっています。流れとしてはレンジ圏での動きが意識されやすいところです。バンド幅は比較的広い状況であり、ここから縮小してくる可能性は十分にあるでしょう。そうなれば、レンジ圏での動きが継続しやすい展開が予想されます。