EA-BANK モーニングレポート
インフレ観測後退で、ダウ続伸(8.12 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。インフレに対する警戒感が後退していることなどを背景に、FEDの利上げ加速に対する懸念が修正されており、リスク志向の動きが強まる展開となりました。ミシガン大学の消費者態度指数が予想を上回ったことも好感される流れとなりました。ダウは朝方から買い意欲が強まり、424ドル高の33761ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、短期債利回りが上昇、長期債利回りが低下といった動きとなっています。先行きのインフレ懸念が後退したことで10年債利回りが2.83%台まで低下、30年債利回りも3.10%台まで低下する流れとなっています。ただ、2年債利回りは利上げ継続に対する思惑から依然として底堅い動きが展開されました。
為替相場 – 好調な米株を背景に、円安基調再燃
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての引けとなっています。米短期債利回りの上昇やFRBの当局者からのインフレに対する警戒感が示されており、ドルの下値が支えられました。また、ここまでの下落に対する調整の動きが意識され、買い戻し優勢の展開となりました。ユーロ/ドルは1.02ドル台半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台前半から中盤での推移となっています。
円は全体的にはやや売られやすい地合いとなっています。欧州通貨に対する売りが強まっており、ユーロ/円などは下落する展開となっています。ただ、米株の大きな上昇などを眺めてドル/円やその他のクロス円は上昇基調となっています。ドル/円は133円台半ばまで上昇、オセアニア通貨に対する買い意欲も強まり、豪ドル/円は95円台を回復しての引けています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの下落基調で、一時中心線で支えられる動きとなりましたが、上値の重さが意識されて中心線を割り込む動きとなっています。ただ、そこからは下げ渋る動きとなってバンドの下限には届いていません。バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、やや方向感の見えにくい状況となっています。
現状、バンドの上限は横ばい、下限はじり安基調となっています。やや上値の重さが意識される形ですが、大きな動きにはなりにくいところで、様子見ムードが強まりそうです。ただ、バンド幅は比較的狭い状況ですので、動き出したら大きくなる可能性はあるでしょう。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。