EA-BANK モーニングレポート
ダウはポジション調整により一進一退(8.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。米消費者物価指数の発表を控えていることで様子見ムードが強まる中、ポジション調整の売りが意識されて上値を抑えられました。米国債利回りが上昇したことでハイテク銘柄に対する売り圧力が強まり、NASDAQが下げ幅を拡大する展開となっています。ダウは積極的に売り込む展開にはならず、58ドル安の32774ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。商品市場が全体的には堅調となったことなどを背景にインフレに対する警戒感が意識され、債券に対する売り圧力が強まりました。ただ、米3年債入札が順調となったことで債券に対する買い戻しの動きも意識され、利回りは上げ幅を抑えられました。10年債利回りは2.77%台、30年債利回りは2.98%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米消費者物価指数を控え、様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りは上昇したものの、ユーロに対する買いの動きが強まったことでドルの上値が抑えられました。ただ、米消費者物価指数の発表を控えていることもあって、全体的には大きな動きとはならず、様子見ムードが強まりました。ユーロ/ドルは1.02ドル台を回復しての動きとなっています。ポンド/ドルはほぼ変わらずの1.20ドル台後半での推移となっています。
円は小幅まちまちとなっています。ドル/円が135円台を回復したことで全体的にはやや円安基調となっていますが、米株の軟調地合いなどを背景に円に対する買い戻しの動きも見られており、豪ドル/円などは下落しての推移となっています。ユーロ/円は目先138円を挟んでの動きとなるなど、買いの流れが強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられて上昇し、バンドの上限を意識しての動きから小幅に調整の動きが強まる展開となっています。ただ、下値の堅さも意識される中で再度バンドの上限を目指す格好となっています。上限まで届くかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調となっており、トレンドそのものは上向きです。流れとしては買い優勢の局面であり、再度バンドの上限まで上昇する可能性が高そうです。バンド幅が比較的狭いことも注目ポイントであり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにも注意です。