EA-BANK モーニングレポート
米雇用統計をこなし、ポジション調整(8.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は雇用統計を受けて足元の米経済に対する楽観的な見方が意識されてリスク志向の動きが強まり、ダウが300ドル高水準での推移となりました。しかし、買い一巡後は上値の重い展開となり、金融引き締めに対する思惑などもあって一時マイナス圏に転じました。ただ、積極的に売り込む流れにはならず、結局ダウは29ドル高の32832ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが下落しての推移となっています。先週末の上昇に対する調整の動きが意識され、債券に対する買い戻しの動きが強まっています。米株が上値を抑えられたことなども債券に対する買い意欲を強める展開となっています。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、米10年債利回りは2.75%台、30年債利回りは2.98%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 金利差拡大を睨み、円安基調
為替相場では、ドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りの低下や安全資産としての買いの流れが一服したことなどを背景に、ドル売り圧力が強まっています。ユーロ/ドルは1.02ドルを挟んでの動きとなり、ポンド/ドルは1.21ドルを挟んでの動きとなっています。ただ、ドル売りに関しても大きな動きにはなっておらず、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となっています。
円は軟調地合い。ドル/円が135円を挟んでの動きとなるなど、日米金利差の拡大に対する思惑などから円売りの流れが強まる展開となっています。クロス円もつれ高となっており、ユーロ/円は137円台中盤で、ポンド/円は163円台前半でそれぞれ推移しています。オセアニア通貨は上げ幅を拡大しており、豪ドル/円は1円以上の上げ幅となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調一服
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し、一時上値の重い展開となりましたが、下値の堅い動きからバンドの中心線を抜けてバンドの上限まで上昇する展開となっています。ただ、バンドの上限では上値を抑えられており、このまま下落してレンジ圏での動きが意識されるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭い状況ですが、目先はバンドの上限で抑えられる動きとなっており、このまま下落してレンジ圏での動きが継続する可能性が高い局面です。まずは方向感を見極めながらの対応が必要です。