EA-BANK モーニングレポート
好調な米個人消費支出を背景に、米株続伸(7.29 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。米個人消費支出が市場予想を上回ったことやハイテク銘柄の決算が好調となったことなどを背景に買い意欲が強まり、上値を拡大する展開となりました。米国の大幅利上げに対する警戒感が後退していることも依然として株式市場の下値を支える状況となっています。ダウは315ドル高の32845ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが低下する流れとなって引けました。足元のインフレ懸念から利上げに対する思惑が意識されるものの、先行きに関しては経済悪化に対する警戒感から債券に対する買い戻しの動きが強まっています。2年債利回りと10年債利回りの逆転が継続し、さらに拡大する展開となっています。米10年債利回りは2.64%台、30年債利回りは3.00%台でそれぞれ引けました。
為替相場 – 材料不足の中、円独歩高
為替相場では、ドルインデックスが下落しての引けとなりました。米長期債利回りの低下などと背景に、ドルの上値が重い展開となりました。米国の大幅利上げに対する警戒感が後退していることも引き続きドルの上値を抑える展開となっています。対ユーロでは1.02ドル台を回復しての動きとなっていますが、対ポンドではドルの下値が堅く、小幅に上昇して1.21ドル台後半での引けとなりました。
円は買い優勢の流れとなって引けています。ドル/円が1円の下落となるなど、円に対する買い戻しの動きが継続しています。クロス円も軟調で、ポンド/円が1円超の下落となっています。全体的に円買い圧力が強まっており、主要通貨に対して独歩高となりました。特段大きな材料はない中で、ドル売りの流れが意識されて円の買い戻しの流れが強まりました。ドル/円は133円台前半で、ユーロ/円は136円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいからじり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、バンドの中心線を意識しての動きから目先ややじり安といった動きとなっています。バンドの下限には届いておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。このまましばらく小動きとなって様子見ムードが強まる可能性は十分にありそうです。
現状、バンドの上限が横ばい、下限がじり安といった動きとなっています。バンド幅は比較的広い状況で、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはややなりにくいところかと思われます。目先はじり安基調でバンドの下限まで下落といった動きとなる可能性もありそうですが、大きな動きになりにくいところであり、バンドの中心線を意識しての動きとなる可能性が高いでしょう。