EA-BANK モーニングレポート
欧州株下落の流れを受けて、米株も軟調地合いに(7.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方から売りの流れが意識されており、リスク回避的な動きが強まる展開となっています。足元の米経済に対する警戒感や欧州株が軟調地合いとなったことなどを背景に、売りの流れが強まりました。ロシアからの天然ガス供給に対する警戒感から欧州経済の先行き不透明感が強まっており、株価の重しとなりました。ダウは228ドル安の31761ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇する流れとなっています。米株は下落していますが、FOMCを控えてポジション調整の動きが強まる流れとなっっています。短期債利回りを中心に底堅い動きが展開されており、長期債利回りもプラス圏に浮上しています。現状米10年債利回りは2.80%台、30年債利回りは3.02%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスが大幅上昇
為替相場では、ドルインデックスが大きく上昇。ロシアからの天然ガス供給に対する警戒感が強まる中でユーロに対する売り圧力が強まる展開となり、反射的にドル買いの流れが意識されました。ユーロ/ドルは1.01ドル台前半へと下落しています。ポンド/ドルは下げ渋り1.200ドル台前半での推移となっています。
円は堅調地合いとなっています。米株の軟調地合いを眺めて円に対する買いの動きが強まりました。ただ、ドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円は下値の堅い動きとなっており、136円台後半まで上昇しています。ユーロ/円は1円以上の下落となるなど、下値を拡大しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから買い意欲が強まり、目先はバンドの上限をブレイクして上値を拡大する展開となっています。バンドブレイクからのバンドウォークが意識されており、このままさらに上値を拡大する可能性も十分に考えられます。
現状、バンドの上限が上昇、下限が下落といった動きになっています。バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークであり、買い優勢の流れといえます。バンドの下限の方向感には注意が必要ですが、現状は下限の下落の勢いは強く、バンドウォークが継続される可能性が高そうです。