EA-BANK モーニングレポート
米FOMCを控え、様子見ムード強まる(7.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米FOMCを控えていることで様子見ムードが強まり、大きな動きにはなっていませんが、原油価格の上昇を受けて関連銘柄の買いが意識される状況で下値が支えられました。一方、米国債利回りの上昇などを背景にハイテク銘柄に対する売りが強まり、NASDAQはマイナス圏で引けました。ダウは90ドル高の31990ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが大きく上昇する展開となっています。先週の債券に対する買いの流れが一服し、調整の動きが強まる展開となっています。また、ダウの堅調地合いなども債券に対する売り圧力を強める展開となりました。米10年債利回りは2.79%台、30年債利回りは3.01%台でそれぞれ推移する展開となっています。
為替相場 – 材料待ちで、円安傾向継続
為替相場では、ドルインデックスが下落しています。ロシアからの天然ガス供給に前向きとの報道でユーロ/ドルが買われたものの、その後供給量を減らすとの発表で売られる展開となっており、やや方向感の見えにくい動きとなりました。FOMCを控えていることもあり、様子見ムードが強まる展開となりましたが、1.02ドル台前半での底堅い動きとなり、ドルの上値を抑えました。
円は軟調地合いとなって推移しています。米株の底堅い動きなどを眺めて、ドル/円が底堅い動きとなりクロス円はつれ高となって推移しています。FOMCを控えていることで、ドル/円は伸び悩む中136円台中盤での動きが継続しています。また、ユーロ/円は139円台中盤、ポンド/円が164円台中盤での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、目先はバンドの中心線まで下落する流れとなっています。大きな動きにはなっていないものの、じり安基調が継続する展開です。ここからはバンドの中心線で支えられるかどうかに注目です。目先は支えられる動きが意識されており、バンドの上限まで持ち直す可能性も十分にあります。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。まだ縮小の余地はありそうですが、バンド幅は比較的狭い状況となっているので、動き出したら大きくなる可能性もあるので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。