EA-BANK モーニングレポート
米住宅関連指標の不調で、ダウは方向感に欠ける(7.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。次回のFOMCにおける大幅利上げ観測が後退していることが意識されており、リスク志向の動きが強まりました。ただ、住宅関連の指標が予想を下回るなど、足元の経済に対する警戒感が強まる中でダウは一時180ドル安水準まで下落する流れとなりましたが、結局47ドル高の31874ドルで引けています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。全体的には大きな動きにはなっていませんが、10年債利回りが上昇する一方、2年債利回りや30年債利回りが低下する動きとなっています。これまでの動きに対する調整の動きも意識されており、2年債との利回りの逆転が若干修正される展開となりました。米10年債利回りは3.02%台半ば、30年債利回りは3.15%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 材料待ちの中、様子見ムード強まる
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての推移となっています。ドル売り一服から持ち直し107を回復しての動きです。ロシア産天然ガスの供給に対する警戒感からユーロやポンドに対する売りの流れが強まったことでドルの下値が支えられる流れとなっています。ユーロ/ドルは1.02ドルを割り込み、ポンド/ドルも1.20ドルを割り込む展開となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が下値の堅い動きとなり、138円台前半での推移となっていますが、クロス円は全体的に上値の重い展開となっています。円に対する買い戻しの動きが強まる中でユーロ/円は140円台後半で、ポンド/円は165円台中盤で、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調を強めてバンドの中心線をブレイクし、そのままバンドの上限まで上昇する流れとなっています。ただ、バンドの上限をブレイクすることはできず、調整の動きが意識されました。しかし、下値の堅い動きが展開されて横ばいとなっています。
現状、バンドの上限がじり高、下限が横ばいといった動きとなっています。比較的底堅い動きが予想されますが、目先は方向感の見えにくい展開となっており、様子見ムードが強まっています。バンド幅は比較的狭いので、動き出したら大きなものとなりそうです。バンドの上限もしくは下限での動きに注意が必要です。