EA-BANK モーニングレポート
企業業績が好感され、ダウ大幅反発(7.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。前日好決算を発表したゴールドマンに対する買い戻しの動きが継続したことや、米国の100bpの利上げに対する思惑が後退したことなどを背景にした買い圧力が強まる流れとなりました。ダウは754ドル高の31827ドルでの引けとなり、高値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。大幅利上げ観測は後退しているものの、米株が大幅上昇となったことで債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。また、欧州債利回りもしっかりとした動きとなっており、つれ高となりました。米10年債利回りは3.02%台、30年債利回りは3.17%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 円安再燃、ドルも軟調
為替相場では、ドルインデックスが続落しての推移となっています。米国の大幅利上げに対する見方が後退したことや、ECB、BOEが金融引き締めに動くとの思惑からユーロやポンドが買われる動きとなったことを受けてドルの上値が抑えられる展開となっています。安全資産としてのドル買いの流れも巻き戻されており、ドルインデックスは107を大きく割り込んでの推移となっています。ユーロ/ドルは1.02ドル台を回復、ポンド/ドルも1.20ドルを挟んでの推移となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスが大きく下落したことを受けてドル/円の上値が抑えられる一方、クロス円は株高を眺めてリスク志向の動きが意識されたことで円安基調となる流れとなっています。全体的に円は売られやすい地合いとなっており、一時137円台中盤まで押し込まれていたドル/円も目先は138円台前半まで持ち直しての動きとなっています。また、ユーロ/円は141円台中盤で、ポンド/円は165円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調を強めてバンドの中心線をブレイクし、そのままバンドの上限まで上昇する流れとなっています。バンドウォークが展開されて上値を拡大しましたが、目先は調整の動きから横ばいでの推移となっています。やや上値の重さが意識されていますが、大きな動きにはなっていません。再度バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものは上向きであり、押し目買いが意識されやすい形となっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、調整を入れながら上値を拡大するといった展開が想定されます。