EA-BANK モーニングレポート
米住宅指標の悪化で、ダウ軟調(7.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方はゴールドマンの決算を好感して上昇する展開となり、ダウが一時350ドル高水準まで上昇しました。しかし、米国の住宅指標の悪化やアップルの採用減速といった報道を受けて売り圧力が強まる展開となり、マイナス圏に転じました。調整の動きなどもあって下げ幅を拡大し、結局ダウは215ドル安の31072ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。欧州債利回りの上昇などを眺めて債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。ただ、米株がマイナス圏に転じたことで債券に対する買い戻しの動きも意識されて上げ幅を縮小する展開となりました。米10年債利回りは2.98%台、30年債利回りは3.15%台にそれぞれ上昇しました。
為替相場 – 欧州債利回りの上昇で、ドル下落
為替相場では、ドルインデックスが下落しての推移となっています。米国の過度な金融引き締めに対する思惑が後退したことなどを受けてドルに対する買いの動きが修正されています。ユーロ/ドルはパリティの水準が下値支持帯として意識されての戻りであり、現状1.01ドル台中盤まで押し戻しています。ポンド/ドルは上昇基調を強めて一時1.20ドル台を回復しましたが、その後は上値を抑えられて1.19ドル台半ばまで押し込まれています。
円はまちまちでの引けとなりました。ドル売り圧力が強まる中でドル/円は上値の重い展開となっています。一方でクロス円は欧州株などの上昇を受けて円売りの流れが強めています。ただ、米株がマイナスに転じると円に対する買い戻しの動きも見られ、クロス円は上値を抑えられました。現状ドル/円は138円台前半、ユーロ/円は140円台前半での、ポンド/円は165円台前半での推移となっています。全体的にはやや方向感の見えにくい展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限には届いていない状況から持ち直し、バンドの中心線まで押し戻しています。目先は中心線を意識しての動きが継続しており、ここからの方向感に注目です。中心線で抑えられて下限にまで押し込まれるのか、中心線をブレイクしてバンドの上限まで上昇するのかで流れが変わってきます。
現状、バンドの上下限中心線がじり安から横ばいといった動きとなっています。やや上値の重さもありますが、基本的にはレンジ圏での動きが意識されやすい状況となっています。しばらくはバンドの中心線を挟んでの動きが展開される可能性がありますが、バンドの上限もしくは下限に到達した際は大きな動きとなる可能性があります。