EA-BANK モーニングレポート
中国でのコロナウィルスの感染再拡大、先行き懸念広がる(7.12 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。中国でコロナウィルスの感染再拡大が引き続き嫌気される展開となっています。値ごろ感からの買いで一時持ち直す場面もありましたが、6月CPIに関して偽のリーク情報が出回り警戒感が高まる展開もあり引けにかけて上値を抑えられました。ダウは192ドル安の30981ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。米株の軟調地合いなどを背景に債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。ただ、10年債入札が不調となったことで債券に対する売りの流れが強まり、利回りは上げ幅を縮小する展開となっています。米10年債利回りは2.96%台、30年債利回りは3.16%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 世界経済の停滞で、ドル高、円高
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いとなっています。ユーロ/ドルが一時パリティまで下落するなどユーロ売り圧力が強まり、ドルの上値が拡大される場面もありましたが、米国債利回りの低下やここまでのドル買いに対する調整の動きが意識されたことで上値を抑えられ、一時マイナス圏に転じる場面もありました。売り一巡後は持ち直したものの、大きな動きにはなっていません。ユーロ/ドルは1.00ドル台前半で、ポンド/ドルは1.18ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は全体的には買われやすい地合いとなっています。ドル/円が調整の動きから137円を割り込んでの推移となっており、クロス円も上値を抑えられる展開となっています。株安を受けたリスク回避的な動きが意識されたことや、ここまでの上昇に対する修正の動きが意識されたことで円に対する買い意欲が強まる展開となっています。ドル/円は136円台後半で、ユーロ/円は137円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –買い優勢の流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから上昇基調を継続し、バンドの中心線を抜けてそのまま上限まで上昇する展開となっています。大きな動きではないものの、底堅い動きが意識されており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線は横ばいでの推移となっています。バンド幅は比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きになる可能性もありそうです。目先はバンドの上限を意識しての動きであり、ここをブレイクするかどうかに注目です。バンドの下限の方向感に注意しながらの対応が必要です。