EA-BANK モーニングレポート
材料難から、ダウ一進一退(7.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方はやや上値の重い展開からじり安基調となり、ダウが170ドル安水準まで下落する展開となりました。しかし、売り一巡後は持ち直し基調となって250ドル高水準まで上昇しました。ただ、引けにかけて調整売り圧力に抑えられて下落し、結局69ドル高の31037ドルでの引けとなりました。FOMC議事要旨は特に新規の材料となるものはなく、タカ派的な思惑が強まらなかったことで買いが意識される場面もありました。
米国債市場では、利回りが大きく上昇しての推移となっています。ここまでの下落に対する修正の動きや、米株の持ち直し基調などを眺めて債券売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは100bpの上昇となるなど、上げ幅を拡大する展開となっています。米10年債利回りは2.93%台、30年債利回りは3.12%台でぞれぞれ推移しています。
為替相場 – ISM非製造業指数好調で、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となって推移しています。米国債利回りが大幅上昇となる中でドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。米国のISM非製造業指数が市場予想を上回るなど経済指標が堅調となったことや、欧州のリセッションに対する警戒感などからユーロ売り圧力が強まる展開となっていることなどがドル買い意欲を強める展開となっています。ユーロ/ドルは1.02ドルを割り込む動きとなり、先々のパリティを見込む声も増えてきている状況となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドル/円が一時135円を割り込む動きとなりましたが、ドルインデックスの上昇などを背景に持ち直して小幅に上昇しての推移となっている一方、ユーロに対する売り圧力の強まりなどを背景にユーロ/円は上値の重い展開となるなど、全体的にやや方向感の見えにくい、様子見ムードとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から上昇してバンドの中心線をブレイクし、そのままバンドの上限まで上昇する動きとなっています。そこからは一時的に調整の動きが入りましたが、バンドの中心線には届かずに持ち直してバンドの上限まで上昇しています。ただ、再度調整の動きが入っている状況です。ここから再度持ち直してバンドの上限を目指す動きとなるかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しており、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、押し目買い優勢の局面であり、一時的に下落している場面では支えられて再度バンドの上限まで上昇といった動きになる可能性が高いでしょう。