EA-BANK モーニングレポート
欧州株安の流れを受け、ダウつれ安(7.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方から欧州のインフレ懸念を背景とした株安の流れを受け売り圧力が強まり、下値を拡大する展開となりました。ダウは一時740ドル安水準となるなど大幅下落となりました。しかし、売り一巡後はハイテク銘柄への買いの流れが意識されたことで押し戻され、結局ダウは129ドル安の30967ドルでの引けとなりました。NASDAQはプラス圏での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。原油価格が急落したことなどを眺めてインフレ懸念が後退したことで、債券に対する買い意欲が強まっています。ダウがマイナス圏での引けとなったことや米経済の減速に対する思惑なども債券買いの流れを加速させました。米10年債利回りは2.81%台、30年債利回りは3.04%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ユーロ圏経済の先行き懸念から、ドル高円高
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となって推移しています。ユーロ圏経済の先行き不透明感が強まる中でユーロに対する売り圧力が強まる展開となっており、ユーロ/ドルは1.02ドル台中盤まで急落しています。ポンド/ドルも1.20ドルを割り込む動きとなっており、ドルインデックスは大幅上昇となりました。
円は全体的に堅調地合いとなっています。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円は底堅い動きとなりましたが、クロス円はユーロ/円をはじめとして大幅下落となっており、ユーロ/円は140円を割り込む動きとなっています。ポンド/円も162円台半ばまで下落する展開となっており、株安などを背景とした円買いの動きが強まる状況となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限を意識したレンジでの動きが展開されています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きであり、底堅い動きが展開されています。このままバンドの上限まで上昇することができるかに注目です。全体的な流れとしては上値の重さも意識されており、バンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性もあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。方向感は見えにくく、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅はそこまで縮小しているわけではなく、市場にエネルギーが蓄積されているといった状況ではなさそうです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、目先はバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性は低いといえます。