EA-BANK モーニングレポート
米株は値ごろ感に支えられるも、上値が重たい(6.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅まちまちでの引けとなりました。値ごろ感からの買い戻しの動きが意識される一方、足元の米経済の不透明感や金融政策に対する思惑などから上値を抑えられるといった動きとなっており、日中は前営業日終値を挟んで方向感の見えにくい流れとなりました。ただ、引けにかけてやや買い意欲が強まり、ダウは80ドル高水準の31029ドルでの引けとなっています。一方でNASDAQなどは小幅に下落しました。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。欧州債利回りが大幅に低下したことを眺めて米国債利回りも上値を抑えられる展開となっています。また、米経済の先行きに対する警戒感は根強く、安全資産としての米国債に対する需要から債券買い圧力がくすぶりました。米10年債利回りは3.08%台、30年債利回りは3.21%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル/円、一時137円に到達
為替相場では、ドルインデックスが上昇して上値を拡大する展開となっています。米国債利回りは低下しているものの、欧州債利回りが下げ幅を拡大したことでユーロ/ドルが上値を抑えられおり、ドルインデックスの下値を支える展開となっています。ユーロ/ドルは1.04ドル台中盤、ポンド/ドルは1.21ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は全体的には小動きとなっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が一時137円を突破する動きとなるなど円売り圧力が強まりましたが、その後は調整売り圧力が強まる中でドル/円は136円台半ばまで押し戻されています。クロス円も全体的に前営業日終値を意識しての小動きとなっており、様子見ムードが強まる流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落してバンドの中心線を意識しての動きとなっています。バンドの中心線が上昇基調となっていることでじり高基調となっていますが、大きな動きにはなっていません。バンドの中心線で支えられる動きではあるので、再度バンドの上限まで上昇する可能性は十分にあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。バンドの縮小傾向は弱まっていますが、縮小の余地はまだ大きいため、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところだといえます。バンドの中心線を挟んだレンジ圏での動きが展開される可能性が高い局面です。