EA-BANK モーニングレポート
米消費者信頼感指数弱く、米株急落(6.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく下落しての引けとなりました。朝方はこれまでの上昇の流れが継続して上値を拡大し、ダウが一時440ドル高水準まで上昇する展開となりました。欧州株の上昇なども好感されました。しかし、買い一巡後は米消費者信頼感指数などの経済指標が予想よりも悪い数字となったことを受けて警戒感が高まり、売り圧力が強まりました。ダウはマイナス圏に転じて下げ幅を拡大し、一時500ドル超の下落となりました。終値も490ドル安水準の30946ドルとなり、安値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。米株が下値を拡大する展開となる中で、債券に対する買い戻しの動きが強まり、利回りは下値を拡大する展開となりました。米10年債利回りは3.17%台、30年債利回りは3.27%台となって推移しています。長期債の下げ幅が拡大しており、長短金利差が縮小しての動きとなっています。
為替相場 – 円安基調継続、ドル/円は136円回復
為替相場では、ドルインデックスが上昇する展開となっています。米国債利回りは低下していますが、ユーロに対する売り圧力が強まったことで、ドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。リスク回避的な動きが強まったことで、安全資産としてのドルに対する買い意欲も意識されており、ドルは上値を拡大する展開となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台前半、ポンド/ドルは1.21ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はやや軟調地合いとなっています。ドルに対する買い意欲が強まったことで、ドル/円が上値を拡大し、136円台を回復する動きとなっており、クロス円もつれ高となりました。ただ、ユーロ/円などは小幅に下落しており、全体的にはやや方向感の見えにくい展開となっています。リスク回避的な動きの強まりを受けた円買いの流れが円売りを相殺する展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落してバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。目先はやや売り圧力が強まっており、バンドの下限を目指す格好となっています。ただ、レンジ圏での動きが継続していることから、ここから大きな動きとなるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。下限がやや下落といった状況ですが、レンジ圏での動きが意識されやすい形です。とはいえ、バンド幅が狭い状況となっていることから、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。動き出したら大きなものとなる可能性が高まっているため、バンドの上限もしくは下限での動きに注意が必要です。