EA-BANK モーニングレポート
利上げ観測の緩和により、NYダウ823ドル高に(6.24 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回り、過去最低を記録する中で期待インフレ率も予想を下回っており、米国の金融引き締めが想定通りに進まないのではないかといった見方が強まり、リスク志向の動きが強まる展開となっています。ダウは朝方からプラス圏での推移となり、日中も堅調地合いとなりました。そして、引けにかけて上値を拡大して823ドル高の31500ドルでの引けとなりました。日中高値圏での引けとなるなど上値を拡大しました。
米国債市場では、利回りが上昇しての引けとなりました。朝方は米国の利上げの速度が鈍化するのではないかといった見方が強まったことで債券に対する買い意欲が強まる展開となりましたが、米株が上値を拡大する中で債券に対する売り圧力が強まり、利回りは押し上げられました。米10年債利回りは3.13%台、30年債利回りは3.25%台でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米利上げ観測緩和で、円安基調再燃
為替相場では、ドルインデックスが上値を抑えられての引けとなりました。米国債利回りはプラス圏での推移となりましたが、ユーロに対する買い戻しの動きが強まったことなどを背景に、ドルに対する売りが意識されました。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、方向感を探る状況となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばまで上昇し、ポンド/ドルは1.22ドル台半ばから後半での推移となりました。
円は円安基調が強まりました。ドル/円が135円台を回復しての動きとなり、クロス円も軒並み上昇する展開となっています。リスク志向の動きが強まったことで円に対する売り圧力が強まる流れとなっています。円は主要通貨に対して全般的に売られる展開となりました。ユーロ/円は142円台後半、ポンド/円は165円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、目先はバンドの中心線を意識しての小動きとなっています。様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい流れとなっています。しばらくは大きな動きにはなりにくいところだといえます。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっています。レンジ圏での動きが意識されやすい形であり、さらに目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっていることから方向感の見えにくい流れといえます。バンド幅は比較的狭いところであり、動き出したら大きくなる可能性があるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。