EA-BANK モーニングレポート
NYダウは、FOMCを控えて売り優勢に(6.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは朝方170ドル高水準まで買い戻されたものの、FOMCを控えて75bpの利上げに対する警戒感が高まっており、売り圧力に上値を抑えられ、一時370ドル安水準まで押し込まれました。売り一巡後は調整の動きが入って持ち直し、結局150ドル安水準での引けとなりました。また、NASDAQはプラス圏での引けとなっており、値ごろ感からの買い戻しが意識されました。
米国債市場では、利回りが大幅続伸。10年債利回りは10bpを超える上げ幅となるなど、米国の利上げ加速に対する思惑は強まっており、債券売り圧力が意識されました。米10年債利回りは3.47%台、30年債利回りは3.42%台へとそれぞれ上昇しています。長短金利差が逆転しており、経済の先行きに対する懸念が強まる状況となっています。
為替相場 – ドル/円、24年ぶりの円安水準
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。調整の動きに上値を抑えられる場面もありましたが、米国債利回りの上昇圧力が強まる中でドルに対する買い意欲は根強く、底堅い動きから上値を拡大する展開となりました。ユーロ/ドルは一時1.04ドルを割り込む動きで、目先は1.04ドル台前半での推移となっています。また、ポンド/ドルは下げ幅を拡大しており、1.20ドルを割り込んでの推移となっています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が135円台半ばまで上昇しており、24年ぶりの円安水準、クロス円の下値を支える展開となっています。ただ、株安を受けた円買いの流れも意識されており、ポンド/円などは162円台半ばまで下落しています。ユーロ/円は141円台前半での推移となるなど底堅い動きが展開されています。全体的にはやや方向感の見えにくい流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから上昇基調を強め、バンドの上限まで上昇する展開となっています。一時的に調整の動きが入る場面もありましたが、+1σで支えられて上値を拡大する展開となっています。目先はバンドの上限を意識しての動きであり、ここからさらに上値を拡大することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きで、調整を入れながらも上値を拡大するといった展開になりやすいところです。目先はバンドの上限を意識しての動きであり、下値も堅く、押し目買い優勢の流れといえます。