EA-BANK モーニングレポート
原油価格上昇でインフレ懸念再燃、米株反落(6.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。原油価格が上値を拡大しての動きとなったことでインフレに対する警戒感が高まり、株価の上値を押さえました。米国の金融引き締めに対する思惑が強まる中でリスク回避的な動きが強まる展開となっています。ハイテク銘柄を中心に下げ幅を拡大し、ダウは260ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。インフレ懸念が強まる中で債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは再度3%台に浮上しており、警戒感の強まる状況となっています。また、米10年債入札が不調となったことも嫌気される流れとなっています。米10年債利回りは3.02%台、30年債利回りは3.17%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 円安止まらず、ドル/円134円突破
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移。欧州時間帯にドル売りの流れが意識されましたが、米国債利回りの上昇などを背景に持ち直す動きとなり、NY時間帯は大きな動きとはならなかったものの堅調地合いでの推移となっています。ただ、ユーロ/ドルが堅調地合いとなるなど、ドルに対する買いが強まるといった流れにはなっていません。ユーロドルは1.07ドル台前半での推移となる一方、ポンド/ドルは上値の重い展開となって1.25ドル台前半から中盤での推移となっています。
円は軟調地合い。ドル/円が大幅上昇となって目先134円を突破する動きとなっており、1円以上の上げ幅となっています。クロス円も上昇基調を強めており、ユーロ/円は143円台後半へ、ポンド/円は168円台前半から中盤での推移となるなど上値を拡大しての動きとなっています。リスク回避的な動きが意識される中で米国債利回りの上昇などを眺め、ドル/円の上昇圧力が意識されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上昇を意識してのバンドウォークとなっていましたが、上昇一服から調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となりました。バンドの中心線では支えられて持ち直し、目先もじり高基調を継続しています。大きな動きにはなっていないものの、バンドの上限を目指しての動きであり、買い優勢の流れが維持されています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しています。トレンドそのものが上向きであり、下値の堅さが意識されやすいところです。さらにバンド幅も比較的狭い状況となっており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性が高い展開となっています。ただ、目先は大きな動きにはなっていないため、バンドの上限まで上昇してもそこでは抑えられる可能性も視野に入れておくと良いでしょう。