EA-BANK モーニングレポート
金利上昇一服でハイテク銘柄が好感され、米株続伸(6.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。朝方は調整売りや米国の金融引き締めに対する思惑から売られる場面もあり、前営業日終値を挟んでの動きとなりました。しかし、米長期金利の上値が抑えられたことなどを背景にハイテク銘柄に対する買い意欲が強まり、ダウも持ち直して上値を拡大しました。ダウは260ドル高水準となるなどしっかりとした動きが展開されました。
米国債市場では、利回りが低下。10年債利回りは3%を割り込んでの推移であり、債券に対する買い戻しの動きが意識されています。インフレに対する警戒感は根強いものの、最悪期は脱しつつあるといった見方も出てきており、調整の動きが強まりました。米10年債利回りは2.97%台、30年債利回りは3.13%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル/円は133円突破後押し戻されるも、下値堅い
為替相場では、ドルインデックスがやや上値の重い展開。大きな動きにはなっていませんが、米国債利回りの低下などを眺めてドルに対する売りの流れが意識されています。ユーロ/ドルはリスク回避的な動きが意識される場面で一時1.06ドル台中盤まで押し込まれましたが、その後は持ち直して目先は1.07ドルを回復しての動きとなっています。また、ポンド/ドルも一時1.24ドル台半ばまで押し込まれましたが、その後は持ち直して1.25ドル台後半まで上昇する展開となっています。
円は軟調地合い。ドル/円が一時133円を意識しての動きとなるなど上値を拡大しており、目先も132円台中盤での推移となっています。米株の上昇を受けて堅調地合いが維持されており、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。ユーロ/円は142円を挟んでの動き、ポンド/円は1円以上の上昇となって167円を挟んでの動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いており、目先はバンドの中心線が意識される流れとなっています。じり高基調が一服しており、上値の重さが意識されています。ただ、大きな動きにはなっておらず、やや方向感の見えにくい展開です。バンドの中心線で抑えられて下落といった流れとなれば、バンドの下限まで下落する可能性が高いといえます。
現状、バンドの上限が下落に転じ、下限が横ばいとなっています。バンド幅は緩やかに縮小しており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きくなる可能性は十分にありますので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を探りながらの展開が予想されます。