EA-BANK モーニングレポート
中国経済の持ち直し期待強まるも、米株上値が重い(6.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇しての引けとなりました。中国経済の持ち直しに対する期待感などを背景に、買い戻しの動きが意識される展開となっています。ただ、米国の金融引き締めに対する警戒感から上値は重く、前営業日終値を挟んでの動きが展開され、ダウは10ドル高水準での引けとなるなど、方向感の見えにくい流れとなりました。NASDAQなども底堅い動きとなったものの、大きな動きにはなりませんでした。
米国債市場では、利回りが大きく上昇。10年債利回りが10bpの上昇となるなど上値を拡大しています。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が根強く、長期債利回りを中心に上昇基調が強まる展開となっています、現状米10年債利回りは3.04%台、30年債利回りは3.19%台での推移となっています。
為替相場 – ドル/円、一時132円を突破
為替相場では、ドルインデックスが堅調。米国債利回りが大きく上昇する中でドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.07ドルを割り込む水準での推移、ポンド/ドルは1.25ドル台前半での推移となっています。
円は引き続き軟調地合い。ドル/円が一時132円台を付けるなど上値を拡大し、目先も131円台後半での推移となっています。また、クロス円もドル/円につれ高となって上昇し、ユーロ/円は141円台へと入っています。円に対する売り圧力が強まる中で軒並み上値を拡大する展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。ただ、目先は下値の堅さが意識される中で横ばいとなっており、方向感の見えにくい展開となっています。一時的には調整の動きが入ってもおかしくない状況で下値の堅さが意識されて下げ渋る形となっていますが、こういった時は再度バンドの上限まで上昇する可能性が高いので注意が必要です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものが上向きで、底堅い動きが意識されやすい状況となっています。一時的には調整の動きが入る可能性は高いものの、押し目買い優勢の流れであり、バンドの上限まで上昇する展開を視野に入れての対応が必要です。