EA-BANK モーニングレポート
米雇用統計待ちも、米株高値圏で引け(6.2 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇しての引けとなりました。朝方はインフレに対する警戒感などから売り圧力が強まり、一時300ドル安水準まで下落しました。しかし、売り一巡後は値ごろ感からの買い戻しの動きが意識され、プラス圏に浮上し、そのまま上値を拡大する展開となりました。結局ダウは430ドル高水準となり、日中高値での引けとなりました。米雇用統計を控えていることもあり、方向感を探りながらの展開となりましたが、ダウは33000ドルを回復して引けています。
米国債市場では、利回りが小幅まちまち。米株の持ち直しなどを受けて債券に対する売りの流れが意識される場面もありましたが、直近利回りの大幅上昇の流れを受けて調整の動きも意識される状況となり、全体的には方向感の見えにくい展開となりました。米10年債利回りは2.90%台、30年債利回りは3.07%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ADP雇用統計が市場予想下回り、ドル軟調
為替相場では、ドルインデックスが大きく下落。ADP雇用統計が市場予想を下回ったことなどを受けてドルに対する調整売り圧力が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは前営業日の下落を取り戻す動きとなり、1.07ドル台中盤まで上昇しています。ポンド/ドルも行って来いの流れであり、1.25ドル台後半での推移となっています。
円は全体的には軟調地合い。ドルインデックスが大きく下落したことでドル/円が130円を割り込む動きとなっており、やや上値の重い展開となりました。一方、クロス円はリスク志向の動きが強まる中で円売り圧力が意識されて上昇する展開となっています。ユーロ/円は139円台中盤、ポンド/円は163円台前半から中盤での推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きです。狭いレンジでの動きであり、方向感を探る状況となっています。目先はバンドの中心線で支えられる動きとなっていますが、上値も重く様子見ムードが強まっている状況となっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅も比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。動き出したら大きなものとなる可能性が高まっており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を探る必要がある展開だといえます。