EA-BANK モーニングレポート
中国経済の先行き懸念から、米株続落(6.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが意識される中で持ち直し基調となり、ダウは280ドル高水準まで上昇しました。しかし、その後はインフレに対する警戒感や利上げ観測、中国経済の先行きに対する警戒感などが意識される中で売り圧力が強まり、一時400ドル安水準まで下落しました。ただ、売り一巡後は足元の米経済の堅調などもあって下げ幅を縮小しての引けとなりました。結局ダウは170ドル安水準での引けとなっています。NASDAQなどもマイナス圏で引けました。
米国債市場では、利回りが続伸しての推移となっています。米株の上値が抑えられたことで上げ幅は縮小していますが、インフレに対する警戒感が根強く意識される中で債券に対する売り圧力が強まる状況となっています。米国の金融政策に関しては50bpの利上げが2回連続して行われるといった見方が強く、債券は売られやすい地合いが継続する可能性が高いといえます。10年債利回りは2.90%台、30年債利回りは3.05%台での推移となっています。
為替相場 – 円安止まらず、130円台回復
為替相場では、ドルインデックスが大きく上昇。米国債利回りの大幅上昇やここまでのドルに対する調整売りの流れに対する巻き戻しの動きなどが意識される展開となっており、ドル買い圧力が強まっています。特にポンド/ドルは10bpを超える下落となっています。ユーロ/ドルは1.06ドル台半ばへ、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。ドルインデックスが大幅上昇となったことでドル/円が上げ幅を拡大して130円台を回復する展開となっており、クロス円も底堅い動きが展開される状況となりました。ドル/円は1円以上の上昇となっていますが、米株の下落を受けたリスク回避的な動きが意識される展開であり、クロス円はやや伸びを欠く展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが意識されています。ただ、下値が堅く下げ渋る展開となっており、横ばいでの推移となっています。調整が入りやすい場面で下値が堅く下げ渋る動きとなる場合、再度バンドの上限まで上昇する動きとなることも多く、さらに大陽線となることも多いので注意が必要です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドとしては上向きであり、一時的に調整の動きが入っても押し目買い優勢で上値を拡大しやすい形といえます。目先はやや上値の重さも意識されていますが、下値は堅そうで、再度上昇に転じる可能性が高いといえます。