EA-BANK モーニングレポート
企業業績悪化懸念和らぎ、ダウ516ドル高(5.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続伸となって引けました。前日のFOMC議事要旨で米国の利上げ加速に対する思惑が後退したことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となっています。さらに米企業決算の堅調などを眺めた買いに支えられる展開となっています。米GDP改定値などは市場予想を下回ったものの、金融政策に対する期待感からあまり材料視されませんでした。ダウは510ドル高水準での引けとなっています。NASDAQなども大きく上昇して引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。短期債利回りが低下する一方、長期債利回りは上昇しての推移となっており、米株の上昇基調を眺めて長期債に売りの流れが強まりました。短期債は利上げ加速に対する思惑が後退したことで買い戻される展開となっています。米10年債利回りは2.74%台、30年債利回りは2.98%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米株高も、様子見ムードでまちまちの展開
為替相場では、ドルインデックスが上値の重い展開となっています。米国の金融政策に対する思惑からドルに対する調整の動きが意識されています。米株が大きく上昇したことで安全資産としてのドル買いに対する修正の動きも見られており、軟調地合いとなっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードも強まっています。ユーロドルは1.07ドル台を回復しての動き、ポンドドルも1.26ドルを挟んでの動きとなっています。
円は小幅まちまちでの展開となっています。ドル円がドルインデックスの下落を受けてやや上値の重い展開となりましたが、127円台は維持しての動きとなっています。クロス円は米株高を背景に全体的に買われやすい地合いとなりました。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開となっています。ユーロ円は136円台前半から中盤で、ポンド円は160円台前半での推移となっています。
ドル円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。バンドの下限をバンドウォークする展開から持ち直して中心線を抜けたものの、上限までは届かずに下落する展開となっています。再度バンドの中心線を割り込む動きであり、下限まで到達するかどうかに注目です。上値の重さが意識され、警戒感が根強い展開となっています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇となっており、バンド幅の縮小傾向が強まっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、動き出したら大きくなる可能性があるため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要な局面となっています。目先は下落基調となっているため、バンドの下限まで到達した際の動きに注意が必要です。