EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨で安心感、ダウ続伸(5.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方はしっかりとした動きから調整の売りが入り、一時170ドル安水準となるなど上値を抑えられました。しかし、FOMC議事要旨の発表に向けて持ち直し、発表後は利上げ加速に対する警戒感が後退したことなどを背景に、買い進まれる展開となりました。ダウは190ドル高水準での引けとなるなど、堅調地合いが維持されました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。10年債利回りが小幅に下落していますが、全体的には株高を受けて債券に対する売りが意識されました。ただ、米国の利上げ加速に対する思惑が若干後退する状況となっており、債券に対する売りも散見される展開となっており、全体的には小動きとなっています。米10年債利回りは2.74%台、30年債利回りは2.96%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いとなっています。ドルに対する買い戻しの動きが強まる流れとなっています。ここまで上昇基調を強めていたユーロドルなどが上値を抑えられる展開です。一方、ポンドドルはしっかりとした動きが展開されています。全体的にはやや方向感の見えにくい状況となっていますが、米株の上昇を背景に安全資産としてのドル買いが巻き戻される動きとなっています。現状ユーロドルは1.06ドル台後半での推移となっています。
円はまちまちでの展開。ドル円はドルインデックスの上昇などを背景に上昇していますが、ユーロ円が小幅に下落する展開となっています。米株の上昇などを背景に円売りの流れが意識されやすい状況となっており、ドル円は127円台前半での推移となっています。
ドル円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクからバンドウォークとなって上値を拡大する展開となっていましたが、目先は調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となっています。バンドの中心線で支えられるのか、下抜けてバンドの下限を目指す動きとなるのかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇基調から横ばいへ、下限が上昇基調となっています。目先はまだ底堅い動きが意識されやすく、バンドの中心線で支えられて再度バンドの上限を目指す可能性が高い展開が予想されます。一方、徐々にレンジ圏での動きに収れんする可能性もあり、方向感を見極める必要がある局面だといえます。