EA-BANK モーニングレポート
NASDAQは大きく下落も、ダウはプラス圏での引け(5.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは朝方510ドル安水準まで下落するなど下値を拡大する展開となりましたが、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり、引けにかけてプラス圏に浮上しました。一時130ドル高水準まで上昇するなど、荒い動きとなりました。結局ダウは40ドル高水準となって引けています。また、業績見通しを引き下げたスナップが大幅下落となったことでハイテク銘柄に売り圧力が強まり、NASDAQは大きく下落しての引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅下落。短期債を中心に買い圧力が強まり、2年債利回りや10年債利回りは10bp超の下げ幅となっています。ダウは押し戻したものの、経済の先行きに対する警戒感は根強く、安全資産としての米国債買いの流れが維持される展開となっています。また、先週の株式市場の急落などが意識されて利上げ加速に対する思惑が後退したことも債券買いを加速させています。
為替相場 – ドルインデックスは軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合いとなり続落しています。米国債利回りの大幅低下やダウの持ち直しを受けた安全資産としてのドル買いが一服したことで、上値が抑えられました。ECBの利上げに関する思惑から、ユーロが買われやすい地合いとなっていることもドルの上値を抑える要因となりました。ユーロドルは1.07ドル台を回復しての動きとなっています。
円は堅調地合いとなって推移。ダウはプラス圏に浮上したものの、市場全体では先行きに対する不透明感が根強く、リスク回避的な動きがくすぶる展開となっています。こうした中で前営業日の円安に対する調整の動きが強まる展開となっています。またドル売り圧力が強まる中でドル円が大きく下落しており、クロス円の上値も抑えられました。ドル円は127円を割り込む動きとなり、ユーロ円は136円台前半での推移となっています。
ドル円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、バンドの中心線を抜けてバンドの上限まで上昇する展開となっています。そのまま緩やかにバンドウォークとなりましたが、目先は調整の動きとなっています。このままバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調であり、トレンドそのものは上向きで、一時的に調整の動きが入っても底堅い動きが維持されやすい形となっています。バンドの中心線まで下落する可能性はありますが、そこでは支えられて再度バンドの上限を目指しての動きとなりやすい展開です。流れとしては押し目買い優勢であり、しっかりとした動きが予想されます。