EA-BANK モーニングレポート
値ごろ感から、ダウ618ドル高の大幅上昇(5.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇しての引けとなりました。経済の先行きに対する警戒感は根強いものの、先週の大幅下落に対する修正の動きが意識されて持ち直す流れとなっています。値ごろ感からの買い戻しの動きが強まり、ダウは一時700ドル高水準まで上昇し、その後は若干押し戻されたものの618ドル高での引けとなりました。米国債利回りの上昇などを背景に、金融株に対する買い戻しの動きが意識されました。
米国債市場では、利回りが上昇。株高を受けたリスク志向の動きを背景に、安全資産である米国債に対する買いの動きが巻き戻される展開となっています。30年債利回りは3%台を回復する動きとなっており、長期債を中心に上値を拡大しています。米10年債利回りは2.85%台、30年債利回りは3.05%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは大幅下落
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落。米国債利回りは上昇しているものの、米株の大幅上昇を背景に安全資産としてのドル買いの流れが一服しており、下値を拡大する展開となっています。さらにECBやBOEの利上げに対する思惑から欧州通貨に対する買いの動きが強まっており、ドルの上値を抑えました。ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.25ドル台後半での推移となっています。
円は軟調地合い。リスク志向の動きが強まったことで円に対する売り圧力が意識される状況です。ドルインデックスが大きく下落する中で、ドル/円も底堅い動きとなっており、127円台後半での推移しています。また、クロス円は大きく上昇しており、ユーロ/円やポンド/円は1円以上の上げ幅となっています。ユーロ/円は136円台後半、ポンド/円は160円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線とで挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの上限からの調整の動きですが、下値の堅さが意識されており、日中は高値圏で横ばいとなっています。このまま再度バンドの上限まで上昇する可能性は高く、しっかりとした動きが予想されます。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。上限の上昇の勢いが落ちていますが、トレンドそのものは上向きです。一時的に調整の動きが入っても押し目買い優勢の流れが維持されやすい状況です。バンドの上限まで上昇する可能性は高そうですが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、上限まで上昇した場合は調整の動きが意識されやすい局面だといえます。