EA-BANK モーニングレポート
米株乱高下も、小幅まちまちでの引け(5.20 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が小幅まちまちとなって引けました。ダウは高値が260ドル高水準、安値が610ドル安水準となるなど乱高下する展開となりましたが、結局8ドル高となりました。インフレに対する警戒感や、それを受けた金融引き締めに対する思惑などから企業業績に対する懸念が強まっており、日中は売られやすい地合いとなりました。しかし、年初来安値を更新する展開となる中で値ごろ感からの買い戻しの動きが意識されて持ち直しました。NASDAQは小幅に下落、S&P500指数は小幅に上昇しての引けとなっています。
米国債市場では、利回りが低下しての引けとなりました。米株が乱高下する中で安全資産としての米国債に対する買い意欲は根強く、利回りは低下傾向となりました。引けにかけては株式市場の戻りなどを眺めて利回りは下げ幅を縮小しました。結局米10年債利回りは2.78%台、30年債利回りは2.98%台となって引けました。
為替相場 – ドルインデックスは上昇、円はまちまち
為替相場では、ドルインデックスが上昇しての引けとなりました。米国債利回りは低下しましたが、経済の先行きに対する不透明感が強まる中、安全資産に対する需要は大きく、ドル買い圧力が強まっています。資産の現金化の流れが意識される中でドルは底堅い動きが継続しています。ユーロ/ドルは1.05ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台後半での推移となって引けました。
円はまちまちでの引けとなりました。ドル/円が127円台後半での推移となるなど底堅い動きとなる一方、ユーロ/円は小幅に下落し135円台前半での推移となっています。経済の先行きに対する警戒感を眺めて円に対する買いがくすぶる展開となりましたが、全体的には大きな動きにはなっておらず、手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの下限から持ち直す動きで、中心線を挟んでの動きが展開されています。方向感の見えにくい流れであり、様子見ムードが強まっています。しばらくはバンドの上限と下限とで挟まれたレンジを動く可能性が高そうです。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移です。バンド幅は比較的狭い状況で、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要です。