EA-BANK モーニングレポート
米株は一進一退、方向感を欠く(5.16 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。先週末の大幅持ち直しに対する調整の動きが意識され、朝方はダウが260ドル安水準まで下落する場面もありました。しかし、売り一巡後は値ごろ感からの買い戻しの動きが強まり下げ幅を縮小し、ダウは一時310ドル高水準まで上昇しましたが、米経済の先行きに対する警戒感などからの調整の動きは根強く、結局20ドル高水準での引けとなりました。また、ハイテク銘柄に売りの流れが強まったことで、NASDAQは下げ幅を拡大しました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。朝方はリスク回避的な動きにより債券に対する買い意欲が強まりましたが、米株が下げ渋りから持ち直しの動きを見せると債券に対する売りが意識され、利回りは下げ幅を縮小しました。30年債利回りはプラス圏に浮上、米10年債利回りは2.88%台、30年債利回りは3.09%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 全般的に様子見ムード
為替相場では、ドルインデックスが下落。米短期債利回りが低下していることや、ユーロなどに対する買い戻しの動きが意識されたことでドルの上値が抑えられる展開となっています。ここまでの上昇に対する修正の動きも根強く、売り圧力が強まりました。ユーロ/ドルは1.04ドル台前半から中盤、ポンド/ドルは1.23ドル台前半での推移となっています。オセアニア通貨なども買い戻される展開となっています。
円は小幅まちまちとなり、方向感の見えにくい展開。ドル/円は129円台前半での推移で、ほぼ変わらずといったところとなっています。クロス円は若干買われていますが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。米株が持ち直したことでリスク回避的な動きが巻き戻されており、円に対する買い戻しの動きにも修正の動きが見られました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んだレンジ圏での動きが展開されています。バンドの上限・下限には届かない動きで、方向感の見えにくい流れとなっています。目先は売りの流れが一服して小幅持ち直しの動きとなっています。このままバンドの中心線まで持ち直すかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線はじり安基調となっています。上値の重さが意識されやすい形であり、一時的に押し戻しても戻り売りに上値を抑えられる展開となるのではないでしょうか。バンドの下限まで下落する可能性はありそうですが、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きには現状ではまだなりにくいところです。