EA-BANK モーニングレポート
売り一巡か、米株は大きく上昇(5.13 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ここまでの下落に対する調整の動きが意識される格好となり、ダウは一時540ドル高水準となりました。買い一巡後は抑えられる展開となりましたが、底堅い動きが意識されて460ドル高水準での引けとなっています。NASDAQも大幅上昇となっており、投資家の投げ売りがひと段落したのではないかといった見方も意識されました。
米国債市場では、利回りが上昇しての引けとなりました。リスク回避的な動きが一服し、米株が大きく上昇したことを背景に、安全資産としての米国債に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは2.91%台、30年債利回りは3.07%台でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米経済指標の悪化でドル軟調
為替相場では、ドルインデックスが下落して引けています。米国債利回りは上昇したものの、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回る結果となったことなどを背景に、ドル売り圧力が強まる展開となっています。対ユーロや対ポンドでのドル買いに対する調整の動きが意識され、ドルは上値を抑えられています。ユーロ/ドルは1.04ドル台を回復する動きとなり、ポンド/ドルは1.22ドル台中盤での推移となりました。また、オセアニア通貨に対してもドルは売り優勢の展開となりました。
円は軟調地合。ドルインデックスは下落しましたが、ドル/円はここまでの下落に対する調整の動きにより129円台を回復、底堅い動きが展開されました。また、クロス円も買い優勢の流れとなっており、ユーロ/円は134円台半ば、ポンド/円は158円台前半までの持ち直しとなりました。特にポンド/円は2円近い上げ幅となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが意識されています。ただ、じり安基調が展開されており、大きな動きにはなっていません。目先はバンドの中心線まで下落していますが、ここで支えられるか、それとも割り込んで下値を拡大するかに注目です。ただ、大きな動きにはなっていない状況下で、バンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性も十分にあるでしょう。
現状、バンド幅の縮小傾向が意識されており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきているところです。まだ縮小の余地はありそうで、しばらくは様子見ムードが強まりそうですが、動き出したら大きなものとなる可能性が高まってきており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意です。