EA-BANK モーニングレポート
ダウは600ドル安まで投げ売られるも、100ドル安まで持ち直す(5.12 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。日中は経済の先行きに対する警戒感や利上げ加速に対する思惑から投げ売りが意識される場面が見られ、一時ダウが600ドル超の下落となる場面もありましたが、押し目買いにより一時プラス圏に浮上するなど乱高下する展開となっており、市場には不透明感が強まる状況となっています。ダウは引けにかけて持ち直す動きを強めましたが、100ドル安水準での引けとなっています。一方、NASDAQは米国債利回りの低下などを受けて引けにかけて持ち直して小幅に上昇しての引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。安全資産としての債券買いが意識される中で利回りの上値が抑えられています。米国の金融引き締めに対する思惑などは根深いものの、ここまでの債券売りに対する修正の動きにより2年債利回りなども上値を抑えられています。米10年債利回りは2.85%台、30年債利回りは3.02%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米株不調を背景に、円買い圧力強まる
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を強める展開となっています。米国債利回りは低下していますが、リスク回避的な動きがくすぶる中で安全資産としての買いや、利上げ加速に対する思惑などから上値を拡大する展開となっています。ユーロ/ドルは1.04ドルを割り込む展開となるなど下値を拡大する展開となっています。ポンド/ドルも1.22ドルを割り込んでの推移であり、対円を除きドル買い意欲が強まる流れとなっています。
円は堅調地合いでの推移。ドル/円が128円台前半から中盤での動きとなるなど下値を拡大する展開となっています。リスク回避的な動きが意識れる中でここまでの円安の流れに対する修正の動きが強まり、円に対する買い戻し圧力が強まっています。クロス円も軟調地合いであり、ユーロ/円は133円台前半にまで押し込まれています。豪ドル/円も88円を挟んでの動きとなっており、売り優勢の流れとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し基調となっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きであり、やや方向感の見えにくい展開となっています。このままレンジ圏での動きが継続し、バンドの中心線を意識した動きが継続される可能性が高いでしょう。
現状、バンド幅の縮小傾向が強まっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。まだ縮小の余地はありそうですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は大きな動きにはなりにくい局面ではありますが、動き出したら大きな動きになる可能性が高いといえます。