EA-BANK モーニングレポート
ダウは一進一退も、マイナス圏での引け(5.10 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは荒い動きで、買い戻しの動きに一時500ドル超の上昇となりましたが、米国の金融引き締めに対する思惑や中国経済の先行きに対する不透明感などから調整の動きが強まり、一時350ドル超の下落となる場面もありました。その後、持ち直す場面もありましたが、引けにかけて上値を抑えられて80ドル安水準での引けとなっています。一方、NASDAQは米国債利回りの低下などを眺めて買い戻しの動きが強まる展開となりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。2年債利回りなどは小幅に上昇する一方、10年債利回りが低下し、3%を割り込む展開となっています。ここ最近は拡大していた長短金利差が縮小する展開となっています。長期債利回りはここまでの上昇に対する修正の動きが意識される流れであり、米株の上値の重い展開も債券に対する買いを意識させました。
為替相場 – 思惑が錯綜、様子見ムード継続
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いを維持。米国の金融引き締めに対する思惑などからドルに対する買い意欲は根強く、堅調地合いでの推移が継続しています。ただ、米CPIを控えて様子見ムードも強まっており、NY時間帯は大きな動きにはなっていません。ユーロ/ドルなどは1.05ドル台前半へと下落してきていますが、ポンド/ドルは1.23ドル台前半での動きであり、方向感の見えにくい状況となっています。
円は全体的に小動き。ドル/円はドルインデックスの堅調などを眺めて堅調地合いとなりましたが、クロス円は株安を眺めてやや上値の重い展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムード強まる展開となっています。ドル/円はNY時間帯に持ち直す動きを見せましたが、前営業日付近での動きが継続しました。ユーロ/円はやや上値の重い展開となりましたが、137円台前半での推移であり、大きな動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、下限から持ち直しての動きで、一時バンドの中心線を意識しての動きとなりましたが、そこからバンドの上限まで上昇する展開となっています。目先は調整の動きとなっていますが、下値の堅い動きであり、再度バンドの上限を目指す可能性もありそうです。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調であり、トレンドそのものは上向きです。大きな動きにはなりにくいところではありますが、バンドの上限までは上昇する可能性が高そうです。ただ、上限では抑えられやすい一方で、調整を入れながら上値を拡大する展開も予想されます。