EA-BANK モーニングレポート
ダウ、利食い売りで33000ドルを割り込む(5.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅反落となって引けました。ダウは一時1370ドル安水準まで下落し、引けも1060ドル安水準となっています。33000ドルを割り込む動きであり警戒感が強まる状況です。米国の金融引き締めに対する思惑やインフレ懸念などからリスク回避的な動きが強まり、前営業日の大幅上昇に対する利食い売り圧力が強まりました。NASDAQなども大幅下落となっており、市場全体に売り圧力が強まりました。
米国債市場では、利回りが大幅に上昇する展開となりました。米株が大幅下落となる一方で、インフレに対する警戒感が強まっており、米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が強まりました。10年債利回りは0.1%超の上昇となっており、短期債も利回りを拡大する動きとなっています。米10年債利回りは3.03%台、30年債利回りは3.11%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは大幅上昇
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが強まっています。また、英国の金融政策やベイリー英中銀総裁の発言などを背景にポンドに対する売りの流れが強まり、ドルの下値を支える展開となりました。ポンド/ドルは1.23ドル台中盤まで押し込まれる展開となっています。また、ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばでの推移となっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円は大きく上昇して130円台を回復する動きとなっていますが、クロス円は方向感の見えにくい展開となっています。ドル/円の上昇が下値を支える一方、米株の大幅安を背景に円買い圧力を抑える展開となっています。ポンド/円は161円割れの水準まで押し込まれていますが、全体的にクロス円は大きな動きにはなっていません。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。一時的に割り込む動きも見せましたが、そこから持ち直し基調となっており堅調地合いでの推移です。このまま再度バンドの上限まで上昇するのか、下落基調を強めてバンドの下限を目指すのかに注目です。
現状、バンド幅が縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、現状ではまだ縮小の余地が残っていることからバンドの中心線を挟んだレンジ圏での動きとなる可能性も十分にあるでしょう。方向感を見極めながらの対応となりそうですが、目先はバンドの中心線を挟んだ小動きとなる可能性もありそうです。