EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、様子見ムード継続(5.3 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がプラス圏での引けとなりました。米FOMCを控えて日中は様子見ムードが強まりましたが、ここまでの米株の軟調地合いに対する修正の動きが意識される中で下値を支えられました。ダウは60ドル高水準での引けとなっています。また、FOMCに関しては市場は50bpの利上げを織り込んでいます。予想通りとなれば警戒感は若干和らぐと予想されます。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。引けにかけてやや債券に対し売り優勢の流れが意識され、利回りは底堅い動きが展開されています。ただ、長期債利回りは下げ幅を縮小しましたがマイナス圏での推移となっています。2年債利回りは大きく上昇するなど、FOMCを控えて債券に対する売り圧力が強まる状況となりました。米10年債利回りは2.97%台、30年債利回りは3.00%台での推移となっています。
為替相場 – FOMCを控え、様子見ムードの中での調整
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りの上値の重い展開が意識されドルは軟調地合いとなっています。また、FOMCを控えてドル買いに対する調整の動きも上値を抑える要因となっています。ただ、全体的には方向感の見えにくい様子見ムードであり、ユーロ/ドルは1.05ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台後半での推移となっています。
円はやや売られやすい展開。ドル/円はNY時間帯に向けて円高が進行する場面もありましたが、NY時間に入り米株の堅調やFOMCを控えてポジション調整の動きが意識されたことなどを背景に130円台前半での小動きとなっています。また、クロス円も小幅に上昇する展開となっていますが、様子見ムードが強まり方向感の見えにくい流れとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直して中心線を抜ける動きとなりましたが、バンドの上限には届かずに+1σが上値として意識される形となっています。狭いレンジでの動きであり、方向感の見えにくい展開です。この動きはしばらく続く可能性があります。まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況であり、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジでの動きが継続しそうです。バンド幅は比較的狭いので、動き出したら大きくなる可能性はあります。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。