EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、ダウは一進一退(5.2 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がプラス圏での引けとなりました。中国経済の先行きに対する不透明感などを背景にダウは一時520ドル安水準まで下落しましたが、売り一巡後はFOMCを控えて結果を見極めたいとの思惑が強まったことでリスク回避的な動きに対する修正の動きが入り、そのままプラス圏に浮上しました。ダウは一時240ドル高水準まで上昇しましたが、積極的に買い進む展開にはならず、80ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めに対する思惑などから債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。ただ、FOMCを控えて調整の動きが意識され、若干上値が抑えられる展開となっています。米10年債利回りは一時3%を突破、現状は2.98%台での推移、30年債利回りは3.03%台での推移となっています。
為替相場 – 利上げ加速期待から、ドル独歩高
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い意欲が根強い状況です。ドルは対主要通貨で独歩高となっており、利上げ加速に対する思惑などからドル買いの流れが継続する展開となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台前半で、ポンド/ドルは1.25ドルを割り込む動きとなっています。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円は底堅い動きから130円台での推移となっていますが、クロス円はやや上値を抑えられる流れとなっています。全体的には大きな動きにはなっておらず、FOMCを控えて様子見ムードが強まる局面となっています。ユーロ/円は一時137円台後半まで上昇したものの、結局押し戻されて137円割れの水準で推移しています。上値の重さが意識されやすい展開となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と+1σで挟まれた狭いレンジを動いています。中心線で支えられる中で底堅い動きが展開されているところではありますが、上値も重く方向感の見えにくい状況です。しばらくはバンドの中心線を意識した動きが予想されます。
現状、バンドの上限がじり安、下限がじり高といった動きとなっています。バンド幅は緩やかに縮小しており、エネルギーが蓄積されてきている状況です。バンド幅も比較的狭い状況であり、動き出したら大きくなる可能性があります。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要です。