EA-BANK モーニングレポート
アマゾンの赤字決算で、米株の下落が加速(4.29 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。ダウが一時1000ドル超の下落となるなど急落する展開となっています。米国の金融引き締めに対する思惑や中国経済の失速に対する警戒感、アマゾンの決算などが嫌気される展開となっており、結局930ドル安水準での引けとなりました。ハイテク銘柄に関しては米国債利回りの上昇なども意識され、NASDAQは下げ幅を拡大しました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって引けています。米株は軟調地合いとなったものの、米国の金融引き締めに対する思惑は根強く、市場は大幅利上げを織り込む展開となっています。そうした中で債券に対する売り圧力が強まり、米10年債利回りは0.1%超の上げ幅となりました。米10年債利回りは2.93%台、30年債利回りは2.99%台へそれぞれ上昇しました。
為替相場 – 米株安で、ドル買い円売りの巻き戻し
為替相場では、ドルインデックスが下落して引けています。米国債利回りは大幅上昇となりましたが、米株安を受けてドルに対する調整売り圧力が意識される展開となりました。米経済指標の悪化や月末のロンドンフィキシングに絡んだ動きなどもドルの上値を抑える展開となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台中盤から後半での動きが展開されました。
一方、円は堅調地合いで引けています。ドルインデックスが下落する中でドル/円が130円を割り込む水準まで下落し、クロス円も全般的に売られる展開となり、ユーロ/円は137円を割り込んでの引けとなっています。ここまでの円安に対する調整の動きが強まっており、円に対する買い戻しの動きが大きく強まりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調一服
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。中心線では抑えられる動きが見られており、やや上値の重い展開となっています。このまま下落して再度バンドの下限まで下落するのか、ここから持ち直してバンドの中心線を抜けて上昇するのかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が横ばいとなっています。バンド幅は緩やかに縮小していますが、そこまでエネルギーが蓄積されているといった状況にはなっていません。レンジ圏での動きが意識されやすい状況といえます。目先はやや上値の重さが意識されるものの、バンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性が高いでしょう。