EA-BANK モーニングレポート
米GDP不調も、ダウは600ドル超の上昇(4.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。米GDPは予想外のマイナス成長となるなど警戒感が強まりましたが、個人消費の堅調や企業決算などが好感される展開となっており、買い戻しの動きが強まりました。ダウは一時750ドル高水準まで上昇し、結局610ドル高での引けとなりました。NASDAQもしっかりとした動きとなり、リスク志向の動きが強まりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。朝方は米株の堅調などを眺めてプラス圏での推移となりましたが、日中は調整の動きなどが強まる展開となり、債券に対する買い戻しの動きが加速しました。長期債利回りはマイナス圏に転じるなど長短金利差が縮小する展開となっています。米10年債利回りは2.82%台、30年債利回りは2.89%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 引き続きドル堅調、円独歩安基調
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を維持。米国債利回りの上値は抑えられたものの、米国の金融引き締めに対する思惑は根強く、ドルの下値が支えられる展開となっています。ユーロ/ドルは1.05ドルを割り込む動きとなっており、ポンド/ドルも1.25ドルを割り込み1.24ドル台半ばでの推移となっています。ドルに対する買い意欲が継続する展開となりました。
一方、円は軟調地合い。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円が大幅上昇となっており、一時131円台での推移となっています。目先は1321円を割り込み130円台後半での動きを維持しています。リスク志向の動きが強まる中で円売りの流れが強まっています。ユーロ/円やポンド/円も大幅持ち直しとなっており、対主要通貨で独歩安基調となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、一時的な上げ下げはありましたが、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。バンドの中心線を割り込んでおり、やや上値の重さが意識される局面ではありますが、大きな動きにはなっておらず、狭いレンジでの動きが展開されています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇する動きとなっており、バンド幅は縮小傾向です。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、動き出したら大きくなる可能性はありそうです。ただ、目先はまだバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい流れです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まだ方向感を見極めながらの展開ということができそうです。