EA-BANK モーニングレポート
世界情勢の見極め局面、米株一進一退(4.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが強まったことでダウが一時450ドル高水準まで上昇する展開となりました。しかし、買い一巡後はロシアからのガス供給に対する警戒感や米国の金融引き締めに対する思惑からリスク回避的な動きが加速し、一時マイナス圏に転じる展開となりました。結局60ドル高水準での引けとなりましたが、上値の重さが感じられる局面となっています。
米国債市場では、利回りが大きく上昇。米株が持ち直し基調を見せたことやインフレに対する警戒感が強まったことで利上げが加速するとの思惑が強まり、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。米10年債利回りは0.1%超の上昇となるなど、上値を拡大しています。10年債利回りは2.83%台、30年債利回りは2.92%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 調整一服、ドル高円安再燃
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を維持。米国債利回りの大幅上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ドルは対主要通貨に買われる展開となっており、ユーロ/ドルは一時1.05ドル台前半まで押し込まれました。
一方、円は軟調地合い。米株が底堅い動きを見せる中で円に対する売りの流れが強まっています。ドル/円が大きく上昇して128円台半ばでの推移となる中でクロス円も底堅い動きが展開されています。米株の上昇が一服した後は円も買い戻され、クロス円を中心に上げ幅を縮小しました。ただ、全体的には前営業日比でプラス圏での動きが維持されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入り、バンドの中心線を挟んでの動きとなりましたが、底堅い動きが意識され再度バンドの上限まで上昇する展開となっています。ここからブレイクしてバンドウォークとなるかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇する動きとなっており、バンド幅は縮小傾向です。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性もありそうです。ただ、まだ縮小傾向を維持していることから、バンド幅の拡大基調が見られなければバンドの上限で抑えられてレンジ圏での動きとなるでしょう。目先はバンドの下限の動きに注意しながらの対応が必要です。