EA-BANK モーニングレポート
中国のロックダウン拡大警戒、ダウ809ドル安(4.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。ロシアのガス供給に対する警戒感が強まる中で原油価格が大きく上昇したことを受けてインフレ懸念が強まり、米国の金融引き締めに対する思惑からリスク回避的な動きが強まりました。さらに中国でのコロナウィルスの感染拡大に対する警戒感なども嫌気される展開となっています。ダウは800ドル安水準となり、安値圏で引けています。
米国債市場では、利回りが大きく低下。米株の大幅下落を背景に債券に対する買い戻しの動きが強まり、短期債を中心に下げ幅を拡大する展開となっています。米国のリセッションに対する懸念も強まる中で安全資産としての米国債に資金が集まりました。米10年債利回りは2.72%台、30年債利回りは2.82%台へそれぞれ下落しています。
為替相場 – 買い戻しにより円安一服
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を維持。米国債利回りは大きく低下したものの、米国の金融引き締めに対する思惑からドル買い優勢の流れが継続しています。ドルは全般的に買われる展開となっており、対円を除く主要通貨に対して堅調となっています。ポンド/ドルは1.26ドル台を割り込む動きであり、オセアニア通貨も売られやすい地合いとなっています。
円は買い優勢の展開。円は対主要通貨で独歩高となっています。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。円安対策における岸田首相の発言なども円の下値を支える展開となっています。ドル/円は127円台前半まで下落、ポンド/円は160円を挟んでの水準まで下落しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、一時中心線をブレイクして上値を拡大する展開となりました。しかし、バンドの上限までは届かずに反落し、目先はバンドの中心線を割り込む動きとなっています。このままバンドの下限まで下落するかに注目ですが、流れとしては上値の重さが意識されており、バンドの下限まで下落する可能性は高いでしょう。
現状、バンドの下限が上昇基調からじり安基調に転じたことで上下限中心線が下落する格好となっています。トレンドそのものは下向きであり、一時的に買い戻される場面があっても戻り売りに上値を抑えられそうです。バンドの下限では支えられるものの、上値は重いといった流れといえます。